日本テレビAXON内定 M.N

 「テレビの現場でニュースに携わりたい」この思いを貫き通すことができたのは、高田先生との出会いがあったからだ。2006年10月6日大学3年生の時、高田塾に入塾した。
 NHKの1次面接の日、決意を後押しする事件が起きた。午後9時半。新宿駅発高尾山口行きの700人を乗せた電車7014号が東京都世田谷区松原1丁目の京王線代田橋―明大前間の6号踏み切りで、乗用車と正面衝突した。1両目が脱線し、衝突によって車は大破した。運転していた21歳の女性が亡くなった。私は、この電車に乗車していた。


外は報道記者やカメラマン、近所の住民、救急車などで溢れていた。
「乗車していた方いらっしゃいませんか」
NHKの社会部の記者、上田真理子さんが叫んでいた。
「私乗車していました」
「話を聞かせてもらってもいい」
「はい」


カメラが回り、スポットライトが向けられた。3分ほど事故が起きた時の車内状況や今の心境を話した。
 その後明大前駅まで歩き、井の頭線で吉祥寺駅まで行き、タクシーを使い、家があるつつじヶ丘まで帰った。そして午前0時過ぎ、そのタクシーの中で、NHKラジオから流れる自分の声を確認した。
 報道の現場を初めて肌で感じた瞬間だった。その時、必ず報道の仕事に携わりたいそう思った。
 そして、今、テレビ報道の入口に立つことができた。就職活動を通して最高のコーチ、高田先生と高田塾の仲間に出会えたこと、そして本気で将来について語り合い、必死に作文用紙と睨めっこしたあの時間を一生忘れない。